管理栄養士からの情報より、友達の口コミ情報を信じるワケ。

この前、温泉に行ってきました。
 

 

露天風呂での栄養相談

 
露天風呂でぽかーんと過ごしていると
なにやらダイエットの話題が聞こえてきます。
 
40歳代ぐらいの女性の友達同士でしょうか。
最近病院で肥満を指摘されて
食事制限をしなさいって言われて凹んでいるとの話題。
 
管理栄養士から指導を受けていて
食事を変えているけど、中々痩せない
 
という悩みに対して
 
 
もう一人の方はそれに対して
なんてこたえるんかな
と耳を澄ませると
 
 
「痩せるのなんて簡単よ!
私は今、朝と夜、食事を抜いて
昼だけお腹いっぱい食べて
それ以外の時間は炭酸水を飲んで過ごすの!
 
それで、栄養が足りないって思うでしょ。
でも違うの。
5錠飲むだけで1日に必要な栄養全部摂れる
サプリメントがあって
それを飲んでるから、元気なの!
 
それで1ヶ月で2Kgも痩せたよ。
 
あ、あとでそのサプリメント紹介するね。」
 
ほ、ほう。
 
それで、相談した人は
なんてこたえるんやろうか
と思っていたら
 
「え!?1ヶ月に2Kgも!?
私もその食事法試してみる!
相談してよかった〜!」
 
 
 
 
私、裸のまま
ずっこけるところやった。
 

信頼ってなんだろう

 
 
色々ツッコミどころ満載なのですが
 
一つ思ったのは
 
 
ただ、悲しい。
 
ということ。
 
 
なぜ、国家資格の
食や栄養の知識がある管理栄養士の言葉よりも
 
テレビや雑誌の情報を鵜呑みにする
友達の言葉の方を信じるんだろう。
 
 
それは恐らく
信頼度の差
かなと。
 
 
出会って何日かの専門に長けた人から
あなたはこんな食生活で
こんなところを気をつけないとダメ!
 
と言われるよりも
 
自分の性格や育った環境とか
癖とか知っている友人が
言ってくれる言葉の方が
信頼度が高い。
 
私も、知らないけど知りたいことがあったら
身近な友達に聞いちゃうから
そういったことなのかも。
 
 

どうやって信頼度を高めよう。

 
私が栄養カウンセリングをさせていただくときに
一番気をつけていることは
 
初めて顔を合わせるときに
いかに信頼していただくか
です。
 
相談に来られる方は
若い方で10代ですが
 
30,40,50,60
時には70歳代の方と
お話しさせて頂くこともあります。
 
そんな年上の方が
年下の私からアドバイスされるって
 
それだけでちょっと
むっとしますよね。
 
 
私は、初めてお会いするときは
細かい食事アドバイスは行いません。
 
まず、
・どんな方なのか
・どんな人生を歩んできたのか
・どんな事を大切にされているのか
・好きなことはなんなのか
・反対に、嫌なことはあるのか
 
など、その方に関する
ことをゆっくりお聞きします。
 
私のことを聞かれたら
こたえられる範囲で
全てお話しします。
 
そうして
お互いのことが分かって初めて
お食事の話に移っていきます。
 
食べたものでカラダはつくられるわけで
その方の年齢=食事歴=人生(築き上げてきたもの)
なので
 
出会ったその日に、その人の食生活を
指摘するって
 
その人の人生を指摘する
ような感じがしてならないのです。
 
そんなの、私がされたら
すごく嫌。
 
会わなくてすむなら
二度と会いたくないかも。
 
 
週に1回栄養カウンセリングでお会いするときに
お客様から、自然と話題が出てくるような
 
家族でも、友達でもないけれど
私と一緒に過ごすこの30分〜1時間が
ちょっとした心のよりどころになって欲しい。
 
お食事を、心と一緒に整えていくと
体型はもちろん、肌の状態も変わってくるし
 
それで、お客様が
幸せだな〜
って想いながら過ごしていたら
 
その幸せオーラって
周りに移るから
周りの人も幸せになっちゃう。
 
 
そんな栄養カウンセリングを
私は心がけています。
 
 

おわりに

 
ちなみに
アドバイスしていたその方も
栄養介入が必要と思うような体型でいらっしゃった
というオチです。

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