植松努さん×笹村望の共同講演会へのご参加・ご視聴ありがとうございました!
講演会はいかがでしたか??
みなさまそれぞれの距離感やペースで感じた事を、ご自身の人生に生かしていただければ嬉しいです。

皆さんからいただいた、たくさんのご質問にコチラでお答えいたします。
「だったらこうしてみたら?」の一つとしてお役に立てれば幸いです。

↑こちらからぜひご感想をお送りくださいね ^ ^

【植松努さんへの質問】
中2の不登校の長男と一緒に講演を聞きに伺います。数年前に植松さんの講演を聞き、また聞きたいと本人も言うので参加することになりました。

息子は宇宙のことに関心があり、宇宙関連のイベントには参加しています。不登校の問題に直面し、いろいろ勉強していますが、そのような子は将来の目標などあれば違って来ると聞いています。最後にそのような不登校の子たちへのメッセージなど話して頂けたら幸いです。

植松さんからのお返事

昔から不登校の子はいましたし、救済措置もあります。
小学校卒でも社長になってる人もいますし、中学や高校を卒業した資格も取れる試験制度があります。
だから不登校でも大学に行くことができます。
ただ、企業でも大学でも、「これだけはできていないと先に進めない」という基礎を必要とします。
例えば、エベレストに登るとき、何の訓練もしないでいきなりヘリコプターで行けるとこまでいってしまったら死にます。低酸素に順応しないといけないし、筋肉も脂肪も低温に耐えるために必要だからです。

学校に行っていなくても、自分で頭を使って、自分で適度な運動をしていれば何の問題もありません。
(僕は登山や水泳や自転車が好きでした。団体競技ではないからです。)

また、大学が教える事は最先端ではありません。
最先端はそれに関わっているベンチャー企業がやっています。
だから、そういう会社に就職するのもいい選択です。
そういう会社に入るためには、実力が大事です。
プログラミングができたり、ロケットを飛ばした経験が豊富だったりすると有利になります。

人生は生まれた瞬間にはじまっています。先にやった人が前に進めます。
せっかく学校に行かないことで沢山の時間を手にしているのですから、その時間を使って、
知恵と経験と人脈を増やすように気を付けたら、未来はとっても明るいですよ。

【植松努さんへの質問】
周りの友達より、読んだり書いたりすることが苦手な子供たちが、自分に 自信が持てるようになる工夫があれば教えてほしい。

なんで読めないの?バカなの?下手など言われて心が折れるときにどうやって持ち直しますか?

植松さんからのお返事

人類が文字を使うようになるのは、わりと最近です。
日本の場合、一般人が読み書きができるようになったのは明治以降です。ほんの140年前です。
ですから人類の脳は、文字に最適化されていません。だから、文字を認識できない人はかなり沢山います。

例えば僕は漢字を絵として認識しています。だから、漢字は読めるけど書けません。
それですごく怒られたし、バカにされました。
それは、学校の成績が「文字を読み、文字を書く」ことで評価されるからです。
そして、人間が「成績」で評価されるからです。でもそれはとても間違ったことです。

僕のような状態はディスクレシアと呼ばれます。海外では深く研究されています。
文字が苦手でも、認識が得意な分野もあると思います。例えば「音」や「絵」です。
僕の友人の工藤勇一先生は、そういう子達がタブレットを使いこなしてすごい文章を作り出した例のお話しもしています。
俳優のトム・クルーズさんも文字が読めないので、仲間に読み上げてもらって、音でおぼえるそうです。
俳優の石原裕次郎さんはそこら中にセリフをはっておいたそうです。

だから、ディスクレシアでも社会に出たら問題ありません。

問題になるのは「学校」という「狭い評価システム」の中だけです。
そこでは、「比べる自信」が植え付けられるので、バカにしてくる子達にいくら言い返しても改善されることはないでしょう。その子達は自分よりできない人をバカにすることで自分の自信を保っているかわいそうな人達です。

だから、自分自身が「自分は大丈夫」って思うことが大事です。
僕の講演はちょっと変わっています。スライドの文字は一目で読める程度に少なく大きいです。
ポジティブなことは暖色で、ネガティブなことは寒色や黒です。
そして僕はおなじことを言葉でもしゃべります。
僕は、自分が文字が苦手だったからこそ、音と色と文字を組み合わせて思いを伝えるようにしています。

ディスクレシアの子達は、同じ苦しみの子を救う能力があります。
そのためには、自分を救うのが一番です。

ぜひ、タブレットやパソコンをつかったりして、自分に一番いい情報収集の方法を探してみてください。そうすれば能力が伸びて、やがて誰もバカにしなくなりますよ。

だって、トム・クルーズをバカにする人はいないですよね。

【植松努さんへの質問】
子供たちにロケットを見せたり、接したりするときに大事にしていることはありますか?

植松さんからのお返事

(1)ロケットは1人では飛ばせないよ、仲間が必要だよ。
(2)科学が発達したから、昔は無理だったことができるようになったよ。
を伝えるようにしています。

【ふたりに質問】
仕事の面で選択に迷った時、基準にする自分の決め事や、人生哲学のようなものがあれば、教えてください。

植松さんからのお返事

「喰っていくためにはしょうがない」という言葉から、可能な限り遠ざかるようにしています。 

笹村望からのお返事

【植松努さんへの質問】
今朝のニュースに、4月入社の新入社員が、会社に入ってみると「自分の思っていたこと違った」と辞職代行会社を通じて、辞める人が増えているとありました。

人財育成や就職サポートする側からすると、そのような若者をどのようにサポートしていけばよいでしょうか。

植松さんからのお返事

去る者は追わずなので、引き留めることはできないですね。その人の人生です。
大事なことは、入る前の段階で、可能な限り会社の情報を伝えることです。
入社して欲しくて「いい話」しかしていないと、すぐにやめられます。
だからこそ、事実をしっかり話すことが大事です。

植松電機は、入社希望の人に一週間働いてもらいます。そして、現場の人達の手伝いをしながら、
現場の人達の声をしっかり聞いてもらいます。

【ふたりに質問】
今の日本の公立の学校教育についてどう思いますか?課題点 ・逆に良いところも聞きたい。

植松さんからのお返事

ピラミッド組織(行政)が教える管理命令型の封建主義教育は民主主義社会にあっていません。
公務員は公務員しか作れないです。

狭い評価基準の成績は「比べる自信」を子ども達に教えてしまいます。
多数決は同調圧力を教えてしまいます。
国語算数理科社会などの教科が縦割りすぎで教育に偏りが生じます。
部活動に時間を使いすぎで、子ども達が自分の時間を有効に使う能力がなくなります。
受験対策の暗記型の教育は思考力を奪います。

でも、いまの教育は「教科を教える」という部分ではすごく工夫されています。
昔よりも遥かにわかりやすいです。そして、環境の事や差別のこともしっかり教えているので、
いまの子達は環境意識が高く、障がいのある人への理解度が高いです。

いまの日本の教育が、成績評価(受験制度)をやめ、民主主義教育を行い、部活は社会が受け持つ(海外では当たり前のことです)ようになれば、日本の教育はすごく良くなると思います。 

笹村望からのお返事

【植松努さんへの質問】
優しく子供と大人の夢を守る植松さんはまるでアンパンマンのようなみんなのヒーローです。私も落ち込んでいる時、植松さんのお話をYouTubeで見て元気をもらった1人です。

今日は本を2冊と職場で使っている用紙に「思うは招く」サインをお願いしたいのですが、サインはNGですか?

植松さんからのお返事

サインはOKですよ。うれしいです。でも、当日書けなくてごめんなさいね。
わりと福岡には来てますので、どこかの機会で必ず書きます!

【ふたりに質問】
もしも自分が明後日から小学一年生になる子どもの親だったら近くの学校に通わせますか?

通わせるとしたら学校の同調圧力に子どもが洗脳されないためにどんな工夫をされるか、お考えをお聞かせいただけたら嬉しいです。

植松さんからのお返事

僕は娘を学校に行かせたくありませんでした。
でもそういうわけにはいかないらしいので、PTA役員に立候補しました。
それから息子の卒業まで9年間PTA会長をやりました。

そうすることで、学校の問題点も、保護者の問題点も沢山知ることができました。
子ども達と仲良く関わる事や、入学、運動会、学芸会、卒業式などの機会に話せるので、
そこでも「本当に大切なこと」を話しました。

同調圧力は、大人の世界でもあります。普通の社会でもあります。
それに負けないためには、同調圧力をかけてくる相手と戦うことではなく、
同調圧力に負けない「自分の意志」を持つことが大事です。
それを子ども達(自分の子ども達以外にも)に伝える努力をしました。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
夢を叶える途中、先が見えずに心が挫けそうになった時は、どのようにしてモチベーションを維持したら良いでしょうか。

植松さんからのお返事

だいたい先は見えないです。だから予測するしかないです。
予測の精度を上げるには、自分の経験値を増やすのが一番です。

だから、いろんな「やったことがないことをやる」が効果的です。
また、いろんな人と関わる事も効果的です。

自分の経験値が増えると、予測の精度も上がるし、状況への対応力も増えます。
だから、先が見通せなくても心配は減っていきますよ。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
自分が思っていることを素直に言える場所を作るにはどんなことが必要なのかお尋ねしたいです。

私は今まで信頼関係が必要と思っていましたが、植松努先生や笹村望先生のご意見もお尋ねしたいです。

植松さんからのお返事

自分の思いを伝えるためには、「自分の意見である」ことを明確にして伝える事が大事です。
僕は以前ブログなどを書いていましたが、最後に「と、僕は思っています。」をつけるとつけないとではかなり反応が違いました。

同時に、それを強制しないことや、わかってくれない人を攻撃しないことも大事です。
大事なのは、自分の意見は自分の意見に過ぎない、ということを自覚する事です。

また、自分の意見を素直に聞いていただける環境を作るためには、自分も他人の意見を素直に聞くことが大事です。
共感できるときは大きくうなずくことも、話す人には安心感を伝えます。

なにか意見を言うときは、「否定」ではなく「だったらこうしたらもっとよくなるかも」とか、
「だったらこういうとこに気を付けた方がもっとよくなるよ」というように、相手にとってプラスになる情報を足すことも大事です。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
うちの高校3年の息子は小4から不登校になりました。今は通信高校に行っています。
子供の苦しみをどうしたら消してあげられるんだろうと思い、まずは私がと思い学んでいます。

息子は必ず変わると信じています。 今もまだとても苦しんで生きています。そんな中でもなぜか分からないけど今はk-popアイドルになりたいと言い出しました。ダンスも歌もやったことないけど、不安で一歩も踏み出してないけど、だったらレッスン受けてみたら!だったら自分で練習してみたら!などなどだったらの声掛けをしていきたいです。

そして私にもまたひとつ夢が出来ました。お二人に会いたいということです。今日の感動と感謝をいつか伝えたいと思いました。今は望さんに会ってバグしたい気持ちでいっぱいです。おめでとうを伝えたいです。人として、親として、私として生き方間違っていたことたくさん気付きました。生きる元気もらいました。ありがとうございました✨ 講演会をもっとたくさんの人に見てもらいたいですね!応援しています!私もお力になりたいです。

植松さんからのお返事

不登校は生き方の1つの選択肢です。悪いことではありません。
だから、自分を責める必要は無いです。マイナスに考える必要も無いです。

ただ、学校は半ば強制的に「頭」と「身体」をつかうことを要求します。
それは、その両方とも生きてくために大事だからです。
だから、学校に行かないことで沢山の時間があるのだから、自分なりに頭と身体を鍛える修練はした方がいいです。

日本のEXILEの人は、貧しくて売れない時代に、100均でバイトして、売れ残った食材で生活して、そのほかの時間は全部ダンスの練習に使った、と言っています。そして、そうしなかった人達はこの世界から消えていった、とも言っています。アイドルという仕事は、会社に所属して命令に従えば有名になれるものではありません。ひたすらに修練して他者評価を集めないと有名になれないです。だから彼らはものすごくストイックに身体を鍛えていますね。

ちなみに、そういう人達は基本的に独学です。そうじゃないと「個性的なダンス」が生み出せないからです。自分の身体をぐんぐん動かして、自分の身体の特性を活かしたダンスをすることが大事だそうです。
ちなみに、ダンスで世界一の市場はアメリカです。アメリカのダンスオーディション番組では、ヒップホップだけでなく、全部で5種類のダンスを要求されます。(社交ダンスも含む)
ダンスは身体を使った表現、という文化なんでしょうね。
まずは、修練あるのみですから、早めに始めた方が効果的ですよ。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
動くことは決めたけど何からすればいいか分からない、お2人なら何をしますか?

植松さんからのお返事

やったことがある人に聞くのが一番ですよ。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
どうせ無理って思いそうになった時に、お二人はどんな対処をしてきたのかうかがいたいです。
誰かの真似をして何とかどうにか上手いこと生きてきた世代の私。我が子にも無意識にそれを強いてました。子どもが不登校になってくれたお陰で、やっと気付きました。

今は、競争ではなくお互いにに助け合う世の中の役に立ちたいと模索中。多分、子ども達よりもお母さんのケア…私に出来るかな、怖いなぁ…やらなかったら失敗しないで済む…どうせ無理って言いたくなる自分もいます。そんなへっぽこな大人が、諦めずに少しづつでも進むために。

植松さんからのお返事

どうせ無理と思うからこそ、だったらこうしてみたら?が出てきます。
まずは壁にぶち当たらないと、知恵は出てこないです。
だから、どうせ無理って思うことは悪いことではありません。
どうせ無理って思ったことをひっくり返したら、できる理由になりますよ。

笹村望からのお返事

【植松努さんへの質問】
私は今年からフリースクールの先生になります。私が編み物や痛バックやちょっとした籠を作ったりするものづくりが好きなこともあり、生徒が自主的にものづくりを取り組む授業を計画しています。最近はパズルのピースの形をしたキーホルダーをプラパンで作ることを計画しました。生徒が日常生活でも使えて、上手く変形したらパズルピースが繋がるかもしれないと思いパズル型キーホルダーを計画しました。

ですがとても計画するのに時間がかかりました。来週、初めての授業があります。初めての授業で、何をしたいか?を聞いて聞いたことを第2回以降したいと思っています。

その時、もし生徒が何もしたくないと言われた時、どうアドバイスしてあげたらいいのかな?と不安です。もしご意見あれば聞かせて頂きたいです。私としては、好きなことを尋ねて、好きなことからやってみたいことを提案するしかないのかなと思っています。(でも、生徒からしたら私自身の負担にならないようにしたいことを言うのではないかな、本当にしたいことを言い出せるのかなと思っています。)

植松さんからのお返事

子ども達に「何をしたいか?」を聞くと、「いや〜別に〜」という答えが返ってくることは良くあります。そうなったら途方に暮れますよね。

そうなる原因は、子ども達の経験値が圧倒的に不足しているからです。(もちろん、負担をかけまいとしてくれる優しい子もいます。)だから、経験値を増やす事が大事です。

僕の知り合いのフリースクールでは、「正解はない。だからこそ、子どものまわりには360度全方向に大人を配置すべきだ。」と言っています。実際、そこでは先生をやってくれる大人をどんどん増やしています。

まずは情報を増やすことです。自分の作った作品を見せたりすることも大事です。
またいまは、アクリルスタンドも有名です。プラバンキーホルダーと同じ方法で作れます。 そんなのも二回目のネタとして提案してみたら面白いかもしれませんよ。

【ふたりに質問】
僕の夢は深海に水族館を作ることです。ロケットの素材で深海でも使える素材はありますか?

僕も植松さんや笹村さんのように一緒に夢を叶えるための仲間を作ることができるでしょうか?

植松さんからのお返事

深海の生物を陸上の水族館で見るのはとても難しいですよね。
深海に水族館を作るのはとてもよいアイデアだと思います。

ロケットは軽くて強いことが要求されます。だから様々な材料が使われています。
ただ、深海中に水族館を作る場合は、魚がいる部分に関しては空気が存在しないので圧力差が生じません。だから、材料の強度は重要ではないです。

むしろ、それを見に行く人達の環境を作る事が重要です。
それだと、潜水艇を作るのと同じ事になります。
潜水艇は「軽量」である必要がありません。むしろ潜るためにはある程度の強度が必要です。
また、必要な強度も航空宇宙で要求される「引っ張り強度」ではなく「圧縮強度」です。
そのため、カーボンなどの強化繊維は不向きです。

昔の潜水艇は高張力綱という鉄で作っていました。いまはチタンが主流です。
本当の深海だと生物がとても少ないのと、そこに到達するまでにすごく時間がかかるので、
水深1000mくらいにいけすを作って、そこにある程度の深海生物を集めると見学しやすいかもしれません。

陸地から近いと移動時間が減らせるので、駿河湾や相模湾や富山湾が適していると思います。
その場合は、自由に行動できる潜水艇というより、エレベーターのような物になったほうが運用コストが安いかもしれませんね。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
植松さん、望さん、お話本当にありがとうございました。勇気をたくさんいただきました。

質問なのですが、お二人が、落ち込むことや失敗があったときに、何度も自分の夢に戻れた原動力は何ですか?

植松さんからのお返事

僕は、「いまここで投げ出したら児童虐待がなくならない」と思うことで頑張れてる気がします。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
奇跡の再会なのでぜひお二人の握手姿がみたいです🙇💕

植松さんからのお返事

おや。そういえばステージで握手しなかったっけ?してないか。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
息子は特性があり生きることが辛いと言っていますが、気持ちが楽になったり、生きるのって良いなと思ってもらえる声かけは何ですか?

植松さんからのお返事

人は人から必要とされたい生き物です。だから、必要としてあげることが大事です。
僕は人を褒めません。かわりに「感謝」します。ありがとうね、を言うようにしています。

お子さんが何かしてくれたら「ありがとうね」を伝えて「助かったよ」「うれしかったよ」と言ってあげることは大事です。

任せることも大事です。もちろん、できなくても怒らないで、どうすればできるようになるかを考えるのが大事です。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
子どもには夢を抱いて欲しいと感じながら、親として自分はもう夢を描いていません。

そんな矛盾を抱えながら夢を描くことを子どもと話したいです。どんなタイミングでどんな切り出し方でどれくらいの頻度で話していくのがいいのですか?

植松さんからのお返事

まずは親が夢を持つことが大事です。夢がないのに夢の話はむずかしいです。
そのためには、「自分の幸せ」について考えてみることが大事です。

それがお金で解決することなら、金額の多寡にかかわらずそれは「買い物」です。
その場合、夢は「お金がほしい」になります。
それは「してほしい」「してもらいたい」という受け身の夢です。
その夢を叶えるのはお金以外では難しいです。(お金を払えばすぐ叶います。)

例えば「ラーメン食べたい」と思ったとします。お店に行って「ただで食べさせて」とお願いしても追い返されるでしょう。
だったら自分で作る事もできます。原価で材料そろえられますから、かなり高級なラーメンを安価に食べられます。そのためには「ラーメンを作る」能力が欲しくなります。それが「する」夢です。その程度の夢でもかまわないです。

例えば、新しい料理を作るのチャレンジすることも「する」夢です。それを食べる家族の笑顔が夢ですよね。
そんなことをきっかけに、自分のチャレンジと、得られた喜びの話をすると、夢の話をしやすいと思いますよ。
まちがっても、進学や就職を夢にしないでくださいね。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
本日はありがとうございました!とても素敵な時間になりました。急遽一緒に行く予定だった人が来れなくなり、先日自殺未遂してしまった友人を誘ってきました。すごくいい時間で来て良かったと誘ってくれてありがとうと言われました。

植松さんからのお返事

明日に希望が感じられないと、生きていたくないですよね。
明日が今日と同じか、もっと悪くなると思ったら、生きていたくないですよね。
だから、希望って大事です。

でも僕たちは、学校教育の中で「希望」を否定されてきました。自分のできそうなことから希望を選べと言われてきました。だから希望なんて持てないです。

ダンテという人が書いた神曲という叙事詩に、「地獄編」というお話しがあります。
地獄の門には「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と書いてあるそうです。
今の日本の教育は、地獄の入り口なのかもしれません。

でも本当は未来は明るいです。今日もどこかで頑張ってる人がいます。その人達が僕たちの目の前に、命がけの便利を残してくれました。僕らはその便利をつかって、昨日できなかったことができるのです。未来をもっと良くできるんです。未来は明るいんです。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
(ロボットにはできない)自分以外に代わりのきかない仕事と、休みの取りやすい仕事とは、割と対極に近いところにある、 とのことでしたが、病気やケガ、妊娠出産子育て、家族の介護など人生の中で仕事を休まざるをえない時が誰しもあると思います。

そのようなときでも、仕事が円滑に進むようにするには、どのような仕組みを作っておけば良いと思われますか?
必要な時に休んでまたちゃんと復帰できるという会社(あるいは社会)は、どうしたら実現するでしょうか。

植松さんからのお返事

大事なことは利益率です。
薄利多売は最悪です。忙しいばかりで儲かりません。
だから稼働率を上げます。そうするといざというときにスペアがいません。だから休めません。
そういう会社は、なるべく早くロボット化された方がいいです。
利益率を守るためには、「他の人がやらない」ことをやるのがいいです。他の人ができることをやると、競争になって、比べられて安い方が選ばれるから薄利多売になります。

また、社会の役にたつことも大事です。
そのサービスや製品をつかうことで、お客さんにとって損失が減るとか、時間が生み出されるとかの場合は利益になります。なくてもいいものは、景気が悪くなったら切り捨てられます。

企業は社会から対価を得て成り立っています。だから社会の購買力が増えないと企業は成り立たないです。ところが日本は長い間人口が増え続けて、かってに市場規模が大きくなったので、企業に社会の購買力を上げるという努力がまったく育ちませんでした。山菜採りのように、山に生えているものを刈り取ってくれば良いだけでした。

それがいま人口減少で、山に生えている山菜が少なくなってきました。だから従来型の企業は必死で我先に山菜を刈り取っています。だから社会の衰退速度が速まっています。

また、会社の規模を小さくすることも大事です。会社を大きくすると余計な経費がかかります。会社を田舎に置くことも大事です。固定資産税や土地代などの経費がかかる場所に会社を作るのはナンセンスです。

ということで、植松電機は田舎で小さい会社で省エネルギーなリサイクル機器を製造販売することで、高利益を保持しています。だからスペアが効く仕事ができています。
いまの都会の大企業は、その真逆ですね。大変だと思います。

笹村望からのお返事

【植松努さんへの質問】
植松努先生が会社を立ち上げられて、人を雇われる際に、最初は退職者が多かったとききました。

その後「容姿に気をつかって、ちゃんとすること=人に弱みを見せないこと」 になっていたという記述があり、「ちゃんとしているふりをしているのはろくな事にならない」と気づいたと書かれていました。気づいたきっかけとかあれば教えてください!

植松さんからのお返事

得られた給料を何につかうかで、その人の人生は変わってきます。
自分の経験値アップにつかうのか?それとも、他者評価を得るためにつかうのか?です。

他者評価を得るために使う人は、給料がいくらあっても足りません。あったらあっただけ身を飾ることにつかってしまいます。そういう人は成長しません。能力も増えません。

それが、給料を自分の経験値アップに使う人は、毎年できることが増えていきます。
この差は大きかったです。
それに気がつけたのは、やめていく人達をよく見て分析したからです。会社を経営してみてわかったことです。

【ふたりに質問】
現在、仕事仲間等がいらっしゃると思いますが、その方達とはどのような過程で信頼関係を築かれましたか?

植松さんからのお返事

助けられる前に助けます。助けてもらったら倍返しです。
その相互の連鎖が信頼を経営してる気がします。
ちなみに、助けることや、倍返しすることを義務的に感じる場合は信頼は育たないです。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
動いても結果が出なかったら怖い、と恐怖が上回ってしまいます(泣

植松さんからのお返事

行動の結果、知恵と経験と人脈が増えていれば大成功です。
人生の時間は有限です。僕らは毎日その貴重な時間を消費しています。

だのに、何もしないって、人生最大の浪費ですよね。大失敗です。だからこそ何かした方がいいです。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
子どもから、「何で学校に行くの?」と聞かれ、今一緒に答えを探しています。お二人はどう思われますか?もしお聞きできたら、嬉しいです。

植松さんからのお返事

(1)いろんな人に会えます。
いい人もいるし、嫌な人もいます。そういう人達と関わる経験をする事で「人間免疫」ができます。大人になってからいろんな人に出会う時に役にたちます。

(2)自分では望まなかった学問に触れることができます。
その学問の面白さに気づくこともあります。僕は学校に行かなかったら古文や漢文に出会わなかったです。地理にも興味ありませんでした。でも、学校だから出会えたんです。もっとも、それと「いい成績」はまったく関係ないです。
僕は自分で勝手に勉強したので、テストの成績は悪かったです。なんせ「テストのヤマ」がまったくわからないからです。でも、社会に出てからはすごく役にたっていますよ。

笹村望からのお返事

【植松努さんへの質問】
うちの子4歳は集団生活ができない、落ち着きないといわれ、運動会でも参加せず端っこでずっと砂にお絵描きし、おまけにいつも服は前後ろ逆で、まさに植松さんの子供の頃にそっくりです(笑)
話を聞いててあまりにも一緒でむしろ嬉しくなりました。

そして今日の話でもでてきた子供はボタンをみたら押したくなるという話もまさにタイムリーすぎて(笑)
つい昨日、総合病院で自動回転ドアの緊急停止ボタンを押しそうになって、やめてやめて!といったのに我慢できず押してしまいました(笑)

できることならやりたいこと思う存分させてあげたいのですが、やっぱりダメなことはダメなわけで… ボタン以外にもして欲しくないことに対して植松さんならどうアプローチしますか?

植松さんからのお返事

「やめなさい!」だけでは、そのときだけ止まる程度です。
大事なことは、「どうしてやめた方がいいのか?」をしっかり考えさせることです。

たとえば、エスカレーターや回転ドアの緊急停止ボタンは大抵赤いです。押してくれと言わんばかりのスイッチです。それがなぜ赤いのかを考えたらいいです。そして、緊急停止の意味も教えたらいいです。エスカレーターや回転ドアがいきなり止まったら、事故になり人が怪我をするかもしれません。再起動に時間や手間がかかってお金がかかる事もあるし、その間に多くの人が困ります。ということを想像できるようにすることが大事です。

僕は今でもボタン押したいし、ドア開けたいです。
でも、そうしたらどんなことが起きるかが予測できるからそういうことをしないでいます。
もちろん、子どもの身に降りかかる危険のことを想像させて、「あなたが怪我をしたり死んだら生きていけない」ということも伝えた方がいいですよ。

【ふたりに質問】
学ぶのが好きで、色々興味のあることは沢山あり今までインプットが多いのですが、そろそろ自分の知識のアウトプットをしていきたいという想いがでてきましたが、なかなか行動にうつせません。言語化苦手な自分も克服していきたいです。

お二人のお話から沢山のポジティブエネルギーをいただけそうなワクワクと未来の子供たちの応援もしていたい気持ちもあります。参加させていただきうれしいです。楽しみです。

植松さんからのお返事

長い時間ありがとうございました。
知識は問題を解決するために役立ちます。ですから、何らかの問題にぶつからないと知識単体では自分は「本」のようなものです。ただの記録媒体です。

行動をおこすと壁にぶつかります。そのときに知識が活きてきます。
たとえば、自分の知識を人に伝える勉強会を開いてみたい、と思ったとします。
その告知や、人を集める方法や、開催する場所や時間や・・・もう、壁が山ほど現れます。

そのときに知識が役にたちます。まずは、そんなことでいいので、行動してみたらいいと思いますよ。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
夢を叶えたいという気持ちをずっと継続して持ち続けられる秘訣は?

植松さんからのお返事

僕の夢は「児童虐待をなくしたい」なので、これはやめるわけに行かない夢です。
自分由来の夢は簡単に諦められますが、自分以外が由来の夢はなかなかやめるわけに行かないです。

笹村望からのお返事

【ふたりに質問】
お二人の今、前を向ける原動力はなんですか?

植松さんからのお返事

過去は変えられないので、過去を悔やんでも恨んでも何にもならないです。
変えられるのは未来です。だから、未来を見つめ、これからどうするかを考えています。

笹村望からのお返事

【笹村望への質問】
藤川徳美先生の高タンパク・低糖質・メガビタミン療法について、どう思われますか?

笹村望からのお返事

【笹村望への質問】
私も管理栄養士の資格を取得しましたが、この資格の活かし方、働き方を模索中です。フリーランスで働かれている中で感じる、管理栄養士に求められていることはなんだと思われますか。

笹村望からのお返事

【笹村望への質問】
不登校のお子さんとあってどのようなことをされているのかが気になりました。

笹村望からのお返事

↑こちらからぜひご感想をお送りくださいね ^ ^